2015年9月6日日曜日

中医学の基礎 〖陰陽五行学説 1〗

「中医学とは整体観と恒動観を思想的な基礎に、臓腑経絡説を生理・病理理論の基礎として、陰陽五行説を援用しながら、疾病に対する診断・治療方針の決定を行う医学理論体系のことです。」
 
 整体観…統一性の意味。この整体には自然界、人体、社会環境との3つの統一性があります。
 1.自然界との統一性☞季節・気候・地理・生活環境などの変化や違いに影響を受けながらバランスよく適応していく状態
 2.人体の統一性☞五臓(肝・心・脾・肺・腎)・六腑(胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦)・五官(目・舌・口・鼻・耳)などが密接に関連し、互いにバランスよく働くことで、体全体の生理機能を保っていること
 3.社会環境との統一性☞社会的地位、仕事上の問題、経済問題、家庭問題、老後の不安などの心理的問題が健康に大きく影響します。

 恒動観…人体は恒常的に変化の過程にあるとする考え方


 いきなり中医学の理論体系からの導入でドン引きされた方も78%くらいおられるようですね。
 ここでひるむなかれ!笑
 がんばってついてきて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

 少し解説ですが、、、
臓象学説とは五臓六腑の生理・病理理論のこと。
経絡学説とは経絡という全身に縦横に分布した網の目に気血が流れ、臓腑間を連絡し、体内すべての機能を調節するというもの。

 そして、やっと表題の陰陽五行説ですが、、、
まず、陰陽学説では、自然界の様々な事物の発生・発展・変化は、その事物の内部に相互対立する陰と陽が存在しているために生じるのであり、陰と陽の相互作用は、事物の運動・変化・発展の内在的な原動力であるとされる。
 また五行学説では、宇宙間のすべての事物は木・火・土・金・水という5種類の基本物質により構成されているとされる。

 あとはもう一つの核である弁証論治がありますね。

 基礎だけでも長い道のりでございます(^_^;)ゞ

では、ここで、
【薬膳Tips】〜,゜.:。+゜Tipsとは 情報、助言、ヒント、秘訣、こつ のこと。
五季(春・夏・長夏・秋・冬)に合わせた薬膳
秋の養生薬膳
 秋は立秋から処暑・白露・秋分・寒露・霜降を経た立冬までをいいます。
 秋になると涼しくなり空気が乾燥してきますが、秋の前半は夏の暑熱がまだ残っているので「温燥」、晩秋になると冬の寒気が加わって「涼燥」となります。
 秋は五臓のうちの肺の機能が盛んになります。肺はデリケートで滋潤を好み、乾燥を嫌う特徴があります。燥邪は肺にとって特に忌むべきものです(乾燥させちゃダメだってことです)。
 秋の薬膳は肺を潤し、温めることが重要です。

ということで、いろいろ秋の食材を使った薬膳レシピが人では紹介されているのですが、これを家庭動物に応用する際、いくつかの注意が必要だと思います。
1. まず、それぞれの動物に食べさせて良い食材かどうかということ。残念ながら、人には問題なくて、動物には問題がある食材があります。
2. それとその個体個体の食物に対するアレルギーは大丈夫かという点です。
3. あと、薬膳などの調理食のみを与えていこうとする場合、カロリーや栄養のバランスは大丈夫かという点です。

 それらすべてをご家族が管理しながら進めていかなくてはならないわけで、それらの知識の最低ラインは抑えておいてほしいわけです。

 そもそも薬膳をどういう目的でかわいいパートナーにたべさせてあげるのか?

 それによっても注意点は違ってきますよね。

 まだまだ基礎編は続きますが、中医学や薬膳の基礎理論書のはじめの方に必ずと言って良いくらい書いてあるのは、中医学の考え方の基礎となっているこれらの哲学観に対して理解を深めていくことが、それを応用にむすびつけていくカギであると。

 Dr.BAOも所属する日本ペット中医学研究会の楊達中医師も基礎理論の重要性をおっしゃってました。

 いや〜、ここまで書いてきて、ちょっと大変だな〜と思っているのは、あなただけではありません笑

 これからの展開に注目しつつ、ついてきて下さいね\(^_^)/\▼・ェ・▼/\=^_^=/

                         、、、ぜひゞ


Dr.BAOでした〜(^_^)ノ






 


 
 
 
 
 

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